2012年10月02日
SKY短歌教室
9月例会作品
金星と月木星が一直線等間隔に南西の空
訪れる用なくなりし我が生家その鍵外せる鍵束の軽さ
北限とふ京の河原で吾が見しを東京の息子等(こら)も見しとかのリングを
「The Blue」この歌集にはちょうど良い帽子つきたる栞をはさむ
ささやかな読書会に君が来て土ひねるごと言葉積みゆく
月一度集いて読み継ぐ歌集ありそれぞれ来た道振り返りつつ
遠き地へ旅立つ君への餞別は一人一首のささやかな歌
若者の如く照りくる日射しなり御簾より漏れくる光おだやか
三枚のパナマの座布団並べあり縁に白砂の庭を眺むる
入れ替わり梨木神社の名水を汲む人の辺にわが手を清む