2012年12月29日
落柿舎とあだし野の念仏寺
右京区の落柿舎と あだし野の念仏寺へ吟行に行きました、
落柿舎は芭蕉の門下の向井去来が住んでいた家です、
去来は武士を捨て芭蕉の門下になったと 言う事です、
武人捨て落柿舎に吹く空風よ
獅子おどし水満つる間に時雨けり
次にあだし野の念仏寺へ行きました、雪が降る日で一段と
わびしく なりました、ここは なくなった人を捨てる風葬の所でした、
約8000体の石仏が並んでいます、
北風や千体地蔵の頭かな
冬深し偲びの霊の念仏寺
上の写真は貝駕籠と言って乗るところが60センチ位で
江戸時代の駕籠です、
12月の季語
年の暮 師走 時雨 北風 空風 短日 冬深し 天皇誕生日
山眠る 隙間風 霜 枯野 大根焚
12月の句会の お句
躙口落しの音に野分け断つ
はんなりの茶室の軒の吊し柿
活力のプラグは背中日向ぼこ
散りてこそ黄金放つ公孫樹かな
手をあぶること初めての子の火鉢
小夜時雨 日付変われる黙(しじま)かな
蟹鍋に声奪われし忘年会
心電図 肌に冷たく冬に入る
花の名を知らずに見入る帰り花