2013年05月24日
SKY軽登山クラブ
SKY軽登山クラブ・5月例会・山行き報告
/琵/琶/湖/が/一/望/・/絶/景/パ/ノ/ラ/マ/
リトル比良
日時:平成25年5月16日(木)
集合場所 : JR京都駅・湖西線0番ホームAM8時21分敦賀行乗車/近江高島下車
コース : (S)近江高島駅~音羽・大炊神社(長谷寺)~賽の河原~白坂~弁慶の切石~岳観音堂跡
~岳(嶽)山~オーム岩~鳥越峰・反射板~鉄砲岩~ろくは岩~見張山三角点~鉄塔
~馬の足~堰堤~日吉神社~(G)近江高島駅 (距離:約11㎞/歩行時間4時間20分)
コースのあらまし : 比良山系の北に位置する山域で、比良山系の中では小さくコンパクトながら
素晴らしい展望とワイルドな気分を満喫できるタフなコースです。 北小松~高島の縦走コースが
本来ですが今回は、体力に合ったコース選択をしました。名所のオーム岩は素晴らしい展望です。
<近江高島駅> <大炊神社> <登山道入口>
[近江高島] 西近江路は、万葉の昔から大和と北国を結ぶ重要な交通路として旅人の往来があって
景観の美しい、高島での旅情を詠んだ歌が多く残されています。
[大溝] 駅前は大溝とよばれる地名で駅のすぐ向かい側に大溝城址があります。このお城は、天正6年に
織田信澄が築城したもので、高島郡内の商家や寺院などを移して城下町を形成しています。
<古くから街道沿いにある造り酒屋の地酒、萩乃露はなかなかの味わいです>
<スタート>駅から10分ほどの音羽地区へ。長谷寺(ちょうこくじ)大炊神社(おおいじんじゃ)の左にある
登山道からスタートです。[長谷寺]は白蓮山と号し、本尊は十一面観世音菩薩です。
もともとお堂はこれから登る岳(嶽)山の山頂近くにありましたが、参詣者の便のため現地に
造建されたといわれています。この[音羽の里]は嶽山(だけさん)から流れてくる小田川の両岸には
今から1400年前の墳墓が累々と遺されています。今は、古墳公園として管理されています。
<万葉のロマンいざなう高島山(嶽山(岳山))へ出発です。>
<四辻> <賽の河原> <登山道>
5分ほど進むと登りも急にきつくなって露岩も飛び出た山道となります。里山らしく枝道に次々と
出会うが、やや広い広い参道に沿って進むと樹林がひらけ[賽の河原]の四辻に出ます。
<小休憩> 四辻からシダにおおわれた細い露岩が帯状につづき、中央が溝になった
赤土の窪んだ道を注意をはらってすすむと、松の木と岩に囲まれた石灯籠のある景勝地に到着。
<石灯籠> <白坂> <風化花崗岩>
[石灯籠]から 風化花崗岩の砂利道を行くと、[白坂]の名札が付いた樹木にかけられています。
樹木の間越しに白い砂山[風化花崗岩]が見渡せます。地元の方の話では
子供の頃よく遊びで水晶を採取したそうです。
<弁慶の切石> <岳観音堂跡> <尾根の傾斜地>
露岩のごつごつとした急勾配の登山道がつづきます。右端が切り落とされそうな大きな岩がドンと現れ
[弁慶の切石]と案内されています。道も多少平坦になったころ[岳(嶽)観音堂跡]に到着です。
周囲には瓦や柱など瓦礫が積まれたままになっています。今は、麓の長谷寺に移築されています。
<見張山へとつづく尾根>
お堂跡を過ぎると細い山道となりロープのつけられた岩場を注意しながらスローペースでの登ります。
づっと続いていた急登りも岳(嶽)山に近づく頃、露岩まじりの尾根筋になって、爽やかな新緑の
風が心地よく山歩きを楽しみながらゆっくりと進みます。大きな岩が所々でドンと居座って
行く手を遮ります。緩やかな尾根道をしばらく進むと広い尾根の傾斜地にでます。<小休憩>
晴々とした眺望が広がり、正面に見張山方面への長い尾根が見わたせます。
<石塚観菩三尊 <岳(嶽)山山 <正面に鳥越峰山頂>
再び急な坂道がつづいてしばらく登ると平坦な広場に出ます。石組みの祠があって[石塚観菩三尊]が
祀られた[岳(嶽)山](565m)の山頂です。山頂からの眺望はなく樹木の間からわずかに北側の
蛇谷ヶ峰が望めます。蛇谷ヶ峰には、以前にこの会で 麓の畑から登頂しました。
岳(嶽)山から 30分ほど登り降りを繰り返し尾根道をたどると正面に、この先登る鳥越峰山頂と巨大な
オーム岩が見えます。そこから30分程度、自然林の急なジクザク道を登るとオーム岩に到着です。
<オーム岩からの眺望> <オーム岩>
[オーム岩]オウムのくちばしのような形から名前が付いたそ うです。岩からの眺めは絶景ですが
断崖絶壁で強風、帽子が吹き飛ばされそうになります。奥比良の峰々や安曇川、鴨川のデルタ地帯
眼下にはガリバーのある鹿ヶ瀬の家並みが大パノラマでの展望です。<昼過ぎ到着・昼食大休憩>
<オーム岩山頂> <岩上、記念写真>
オーム岩から雑木で覆われた尾根筋を登り降りを繰り返し、登り切ったわずかに高くなったところが
[鳥越峰](702m)の山頂です。すぐ先には、関電のマイクロウェーブ用反射板施設があります。
<鳥越峰山頂> <反射板>
反射板のよこを通って見張山方面に向かいます。
<鉄砲岩> <ろくわ岩> <馬の足岩>
途中、鉄砲岩、ろくは岩、見張山の先では馬の足岩など巨岩が居座っています。名前のいわれは
記されていません。緩やかな降りの尾根道を進むと帰路のの中間点[見張山]山頂、三角点に到着。
<見張山・三角点> <見張山・山頂> <鉄塔>
見張山から麓の日吉神社まで急な降りとなりますが、平坦な箇所があって一息入れられます。
[鉄塔]で<小休憩>鉄塔設置のため広く切り開かれています。<記念集合写真撮影>
この場所から[長法寺]へ折返しできます。急降りはつづきます。次のポイント堰堤までの間で
[打下(うちおろし)城址]への折返し分岐があります。
白髭神社のあたりは打下の地名で城址は神社の上の山あたりに位置します。
<堰堤> <日吉神社> <登山道口>
オーム岩を出発して1時間30分程で[堰堤]に到着。この堰堤はカラーの図柄が画かれていて眺めて
しまいます。ここを過ぎると、いよいよゴールの日吉神社です。午後2時40分ごろ猪よけの鉄扉を通り
[日吉神社]に全員無事ゴールイン(解散)午後3時20分発京都行きに乗車しました。
<日吉神社>本社は、嘉祥2年(849)長法寺草創のとき、その鎮守神として坂本の日吉神社より
「山王権現」を勧請したと伝えられたいます。春の祭礼(大溝祭)は湖西地方随一の曳山祭りです。
宵宮5/3日、本祭は4日に、5日は後宴祭があります。 以上<山行き報告>
✿次回、例会は6月7日(金)瓢箪崩山~金毘羅山を予定しています。