2014年06月12日
SKY歴史探訪クラブ洛悠会
6月例会 青蓮院参拝
梅雨の中休み、華頂山の新緑を借景にした庭を前に東伏見
執事長様からご案内をいただきました。
青蓮院の名前の不思議について
この世に青色の蓮は存在しないのに
比叡山にあった青蓮坊が由来であるが、なぜ青？
それは仏陀の眼の色であり、ご慈悲のまなざしである。
その青眼のルーツはどこから？
仏教の発祥の地に関係するのでは、とのことでした。
インド、ネパールには青い瞳の人はいないが
その近辺のペルシャ人には存在するので、おそらく
そこから来たのではないかと、実に興味深い話でした。
庭園は相阿弥又小堀遠州ら作者の意図を理解して
鑑賞せねばならない。
配置されている岩、木々、滝、流れる水等すべてに「命」
があり それらの命の集合体には各々時間の経過がある。
それらのハーモニーを考えて 鑑賞するよう拝聴しました。
親鸞上人が９才で得度された寺であり、
門跡寺院としての由緒、秀吉から 徳川への歴史変革に纏わり
土地が知恩院に取り上げられた経過、有名な通称青不動
の画面を明解に説明され、その他数多くの興味深い事柄を
案内下さいました。
最後に庭園を散策、随所に夏の花々が咲いており
身も心も洗われる素晴らしい例会と成りました。
次回は妙心寺「退蔵院」
